「コーヒーやカフェオレを飲むと動悸がする」「エナジードリンクを飲んだら心臓がバクバクして怖くなった」——これはカフェインのせい? 大丈夫なの? と気になって、この記事にたどり着いた方も多いと思います。ここでは、カフェインで動悸がする仕組み、量の見直し方、その場での落ち着かせ方を、やさしく整理します。あわせて、控えても続く動悸との向き合い方もお伝えします。

このページを要約すると
- カフェインは眠気を抑える刺激物で、交感神経を高ぶらせ、一時的に心拍を上げて動悸を感じさせやすくします。
- カフェインによる動悸の多くは一時的で、時間とともに落ち着いていくことが多いとされます。
- 空腹時・寝不足・重ね飲み・エナジードリンクの一気飲みは動悸が出やすい条件。まずは量とタイミングの見直しを。
- その場では、ゆっくり長く吐く呼吸や手首・手のツボが落ち着けの補助になります。
- 控えても動悸が続く・強い・脈が大きく乱れるときは、まず循環器内科・内科の受診を。
⚠️ まず医療機関の受診を
失神・強い胸の痛み・強い息切れ・脈が速いまま戻らない・脈が大きく乱れる・意識が遠のく——このような動悸は、カフェインのせいと自己判断せず、すぐに医療機関(循環器内科・内科、緊急時は救急)を受診してください。鍼灸は、検査で異常のない自律神経性の動悸に対する補助的なケアです。
なぜカフェインで動悸がするのか
心臓の拍動は、自律神経(交感神経と副交感神経)にコントロールされています。カフェインは、脳で眠気やリラックスに関わる物質(アデノシン)の働きをさまたげ、交感神経を優位にする刺激物です。その結果、一時的に心拍が上がり、胸の鼓動を「ドキドキ」と強く感じやすくなります。
- 交感神経が高ぶる:カフェインが「活動モード」の神経を刺激し、心拍が上がりやすくなります。
- 鼓動を意識してしまう:「これは大丈夫かな」と胸に注意が向くほど、動悸をより強く感じやすくなります(感じ方の過敏化)。
- 体調しだいで出やすさが変わる:空腹・寝不足・ストレス・緊張が重なると、同じ量でも動悸が出やすくなります。
つまり、カフェインで動悸を感じること自体は、体のしくみからみて自然な反応の範囲であることが多いものです。ただし、感じ方には個人差が大きく、少量でも敏感に反応する方もいます。
※ カフェインの反応には個人差があります。もともと心臓の病気がある方や、動悸が長く続く・強い場合は、この限りではありません。まず医療機関にご相談ください。
量とタイミングを見直す——エナジードリンクにも注意
動悸が気になるときは、まず「どれくらい・いつ・どんな状態で」とっているかを見直すのが近道です。カフェインは、コーヒーやカフェオレだけでなく、エナジードリンク・栄養ドリンク・強い眠気覚まし飲料・お茶・コーラ・チョコレートなど、さまざまなものに含まれます。とくに若い世代では、テスト前や仕事前にエナジードリンクを一気に・重ねて飲んで動悸が出るケースが目立ちます。
- 一度にとりすぎない:短時間での重ね飲みや一気飲みは、動悸が出やすくなります。少量ずつ、間隔をあけて。
- 空腹時を避ける:胃が空のときは吸収が早く、影響が出やすいことがあります。
- 午後〜夜は控えめに:カフェインの影響はしばらく続くとされ、夜の動悸や寝つきの悪さにつながることがあります。
- エナジードリンクは「量が読みにくい」:製品によって含有量の幅が大きいため、本数を重ねるほどとりすぎになりやすい点に注意します。
一般に、健康な大人ではカフェインのとりすぎに注意するようさまざまな機関が呼びかけていますが、適量には個人差があり、少量でも動悸が出る方は自分の体調に合わせて控えめにするのが安心です。急にゼロにすると頭痛やだるさが出ることもあるため、減らすときは少しずつが無理がありません。
動悸が起きたときの、落ち着かせ方
「ドキドキが止まらない」と感じると、不安でさらに動悸が強くなる悪循環に入りがちです。そんなときは、高ぶった交感神経に対して、休息側の副交感神経を働かせることがポイントになります。
- ゆっくり長く息を吐く:吸う4・吐く8のように吐く時間を長くすると、副交感神経が働きやすくなります。楽な姿勢で、肩の力を抜いて。
- 手首の内側のツボ(内関):手首のしわから指3本分ひじ寄り、腱と腱の間。胸のざわつきに使われるツボで、痛気持ちいい強さでゆっくり押します。
- 手首の小指側のツボ(神門):手首のしわの小指側のくぼみ。気持ちを落ち着けたいときに用いられます。
- 水を飲む・体を冷やしすぎない:ひと息ついて、刺激を足さないようにします。追いカフェインは避けます。
多くの場合、時間の経過とともに動悸は落ち着いていきます。ツボの位置や押し方は動悸に使われるツボの解説でくわしく紹介しています。
※ セルフケアの効果には個人差があり、効果を保証するものではありません。呼吸やツボで落ち着かない・症状が強い・くり返す場合は、無理をせず医療機関を受診してください。
控えても動悸が続くときと、鍼灸という選択肢
カフェインを控えたのに動悸が続く・カフェインと関係なく起こる——そんなときは、背景に自律神経の乱れがあったり、まれに心臓や甲状腺などの病気が隠れていることもあります。まずは循環器内科・内科で、不整脈・甲状腺・貧血などの有無を調べてもらうことが先決です。検査で異常がなく、それでも続く動悸(心臓神経症・自律神経性の動悸)に対して、次の一手のひとつが鍼灸です。
📊 研究データ(ポイント)
- 鍼が自律神経のバランス(心拍変動=HRV)を整える方向に関わる可能性が、システマティックレビューで報告されています[1]。
- 鍼の刺激が自律神経系のパラメータに影響しうることが報告されています[2]。高ぶった交感神経を鎮め、休息側へ切り替わりやすくする方向が想定されています。
鍼灸は、高ぶった交感神経を鎮め、自律神経のバランスを整える方向に働きかけ、動悸を気にする場面が減ることを目指すアプローチです。当院ではまずカウンセリングで、動悸の起こり方・カフェインなどのきっかけ・循環器内科の受診状況をうかがい、胸・手足・首肩へやさしく鍼を行います。循環器内科の検査や治療を続けながらでも受けられます(お薬の調整は主治医とご相談ください)。
藤沢での動悸への鍼灸について、料金や流れをまとめた動悸鍼灸の専用ページもご用意しています。
※ 効果には個人差があり、効果を保証するものではありません。鍼灸は不整脈などの病気を治すものではなく、医療の検査・治療とあわせて行う補助的なケアです。
よくある質問
Q
カフェインで動悸がしても大丈夫ですか?
Q
カフェインの動悸はどれくらいで治まりますか?
Q
コーヒーはやめたほうがいいですか?
初めての方限定
動悸鍼灸 体験コース(90分)7,700円(税込・通常14,300円/約46%OFF)
自律神経の乱れ・首肩こりなど、身体の治療メニューに適用されます。
※本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療を保証するものではありません。効果には個人差があります。失神・強い胸の痛み・強い息切れ・脈が速いまま戻らない・脈が大きく乱れる動悸は、まず医療機関(循環器内科・内科、緊急時は救急)を受診してください。鍼灸は不整脈などの病気を治すものではなく、検査で異常のない自律神経性の動悸に対する補助的なケアです。お薬の調整は主治医とご相談ください。
参考文献・出典
- Chung KF, et al.「鍼が心拍変動に及ぼす影響:システマティックレビュー」Evid Based Complement Alternat Med 2014
- Litscher G, et al.「レーザー鍼が自律神経系のパラメータに及ぼす効果」Evid Based Complement Alternat Med 2013
監修:中澤 和巳(あん摩マッサージ指圧師・臨床10年)
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