「なかなか妊娠に至らないのは、どちらに原因があるの?」——妊活のはじめに知っておきたいのが、不妊症の定義と原因の全体像です。原因は女性側にも男性側にもあり得ます。この記事では、不妊症とは何か、原因の内訳・分類、そして男女それぞれの検査を、藤沢の鍼灸院が焦らず整理してお伝えします。

このページを要約すると
- 不妊症とは、避妊せず通常の夫婦生活を続けても、一定期間(一般に1年)妊娠成立をみない状態です。
- 原因の内訳(WHO)は、女性因子・男性因子・男女双方・原因不明に分かれ、原因は男女どちらにもあり得ます。
- だからこそ、検査は男女が同時に受けることが大切です。
- 女性は排卵・ホルモン・卵管・子宮など、男性は精液検査などで調べます。
- 年齢とともに妊娠しにくくなるため、気になれば早めに不妊専門クリニックで検査を。診断・治療は医療が主軸です。
不妊症とは(定義)
日本産科婦人科学会は、不妊症を「妊娠を望む健康な男女が避妊をせずに通常の性生活を続けているにもかかわらず、一定期間(一般に1年)妊娠成立をみない状態」としています。「1年」が一つの目安です。
ただし、これはあくまで目安です。女性の年齢が高めの場合や、月経周期の乱れ・過去の病気など気になる要素がある場合は、1年を待たずに早めに検査を受けることがすすめられます。不安なまま時間だけが過ぎることを避けるためにも、まずは状態を「知る」ことが第一歩です。
原因は男女どちらにもある
「不妊は女性の問題」というイメージが根強く残っていますが、それは正しくありません。WHO(世界保健機関)の調査では、不妊の原因は次のように報告されています。
📖 不妊の原因の内訳(WHO)
- 女性因子のみ … 約41%
- 男性因子のみ … 約24%
- 男女双方に因子 … 約24%
- 原因不明 … 約11%
※ 男性因子が関わるケースは「男性のみ」+「男女双方」で約半数にのぼります。原因は男女どちらにもあり得るため、はじめから男女そろって調べることが大切です。
男性因子が関わるケースを合わせると、その割合は決して小さくありません。お一人だけが検査を受けても、原因の半分を見落とす可能性があるということです。検査は「どちらか」ではなく「二人で同時に」——これが妊活のスタートラインです。
不妊症の分類
不妊症は、状況によっていくつかの呼び方に分けられます。ご自身がどれに当てはまるかを知っておくと、検査や相談のときに役立ちます。
- 原発性不妊:これまで一度も妊娠したことがない状態。
- 続発性不妊:過去に妊娠・出産の経験があるものの、その後なかなか妊娠に至らない状態。「以前は妊娠できたのに」と戸惑う方も少なくありません。
- 原因不明不妊:ひととおりの検査を受けても、はっきりした原因が見つからない状態。検査の精度には限界があり、決して珍しいことではありません。
どの分類であっても、「原因が分からない=打つ手がない」ではありません。状態を確かめながら、できることを一つずつ進めていく姿勢が大切です。
女性因子と男性因子の概要
女性因子
女性側の因子は、妊娠が成立するまでの流れのどこかにつまずきが生じるものです。おおまかに次のように整理できます。
- 排卵・内分泌(ホルモン)の因子:脳(視床下部・下垂体)と卵巣がやり取りしてホルモンを調整し、排卵を起こします。この連携が乱れると、排卵がうまく起こりにくくなることがあります。月経周期の乱れは、そのサインのこともあります。
- 卵管の因子:卵子と精子が出会う通り道である卵管が、通りにくくなっている状態。
- 子宮の因子:受精卵が着床する子宮の状態(筋腫やポリープ、内膜の状態など)。
- 頸管の因子:子宮の入り口である頸管の粘液の状態。
- 免疫などの因子:そのほか、体質的な要素が関わることもあります。
男性因子
男性側の因子の多くは、精子をつくる・運ぶ・届けるという過程に関わります。精子の数や運動の状態、精子の通り道、勃起・射精にかかわる要素などがあります。自覚症状がないことも多く、検査を受けて初めて分かるケースが少なくありません。だからこそ、男性の検査を後回しにしないことが大切です。
主な検査
クリニックでは、原因を確かめるためにいくつかの検査を組み合わせます。ここでは代表的なものを挙げます(実際の内容は医療機関の判断によります)。
女性の主な検査
- ホルモン検査:血液検査で、排卵やホルモンの状態を確認します。月経周期に合わせて行われます。
- 超音波(エコー)検査:卵巣や子宮の状態、卵胞の育ち具合などを確認します。
- 卵管の検査:卵管の通り具合を調べる検査。
男性の主な検査
- 精液検査:精子の数や運動の状態などを調べる、基本となる検査です。比較的負担が少なく、まず受けやすい検査です。
検査というと身構えてしまいますが、「原因を知ること」は不安を減らし、次の一歩を選ぶための材料になります。受診の目安については こちらのページ もあわせてご覧ください。
年齢と「時間」の大切さ
妊活を考えるうえで避けて通れないのが、年齢と時間の要素です。一般に、年齢とともに妊娠しにくくなる傾向が知られています。これは誰にでも起こりうる自然な変化であり、ご自身を責める必要はまったくありません。
だからこそ大切なのは、「気になったら、できるだけ早く状態を確かめる」という視点です。1年を待つべきか迷ったときも、まずは不妊専門クリニックや婦人科に相談してみてください。早く動くことは、選択肢を広げることにつながります。
次のような場合は、1年を待たずに早めの受診をおすすめします:月経周期が大きく乱れている/過去に婦人科の病気を指摘されたことがある/年齢が気になる/パートナーに心当たりの症状がある など。判断に迷うときは、まず医療機関へご相談ください。
鍼灸の位置づけ
ここまでお伝えしたとおり、不妊症の診断と治療は、医療機関(不妊専門クリニック)が主軸です。原因を確かめる検査や、原因に応じた治療は、必ず医療のもとで進めてください。
そのうえで、鍼灸は妊活に取り組む身体づくりのサポート(補助)という立場です。冷えや月経周期に関わる状態、自律神経のバランス、ストレスや緊張、血流など——妊活を続けるなかで気になりやすい身体のコンディションを、東洋医学の考え方で整えていくお手伝いをします。妊娠を保証するものではありませんが、治療と並行して「身体を整える時間」を持ちたい方に選ばれています。
鍼灸でどんなことができるのか、詳しくは 不妊症・妊活サポートの鍼灸ページ や 鍼灸の効果とメカニズム をご覧ください。
よくある質問
Q 不妊症は女性の問題ですか?
Q どのくらい妊娠しなかったら検査を受けるべきですか?
Q 男性の検査は負担が大きいですか?
Q 鍼灸で不妊は治りますか?
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不妊症・妊活サポートの鍼灸 専用ページを見る インヤン藤沢で今すぐ予約する※本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療を保証するものではありません。不妊症の診断・治療は不妊専門クリニック・婦人科での対応が基本です。鍼灸は妊活に取り組む身体づくりのサポート(補助)であり、妊娠を保証するものではありません。効果には個人差があります。器質的な原因(排卵障害・卵管の異常・子宮筋腫・子宮内膜症など)が疑われる場合は、医療機関での検査・治療を優先してください。
参考文献・出典
- 日本産科婦人科学会「不妊症」の定義
- 世界保健機関(WHO)不妊の原因に関する調査(女性因子・男性因子・男女双方・原因不明の内訳)
- 厚生労働省・関連学会による不妊症の検査・分類に関する一般的な解説
監修:中澤 和巳(あん摩マッサージ指圧師・臨床10年)
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