「なぜ、お腹の不調がくり返すの?」——IBSの原因は、実は脳と腸のつながり(脳腸相関)にあります。この記事では、IBSの原因を、ストレスと自律神経の仕組みからわかりやすく解説します。

このページを要約すると
- IBSの発症には①消化管の運動異常②内臓知覚過敏③心理的要因の3つが関わります。
- その中心にあるのが、脳と腸が自律神経でつながる「脳腸相関」です。
- ストレスが脳から腸への信号を過敏にし、腹痛や便通異常を招きます。
- まず消化器内科で大腸などの病気がないことを確認することが前提です。
⚠️ まず医療機関の受診を
血便・原因不明の体重減少・発熱・夜間の腹痛や下痢・貧血・50歳以降で急に始まった不調などを伴う場合は、大腸などの病気の可能性があります。まず医療機関(消化器内科)を受診してください。IBSは、これらの病気がないことを確認したうえで診断される「機能性」の不調です。
IBSの3つの病因
① 消化管の運動異常
情動ストレスがかかると、腸の運動(分節運動)が著明に亢進し、その状態が続きます。これが腹痛や下痢・便秘につながります。
② 内臓知覚過敏
IBSでは、腸の知覚が過敏になっています。通常なら気づかない弱い刺激でも、痛みや張りを強く感じやすくなります。
③ 心理的要因(ストレス)
ストレスや不安・うつは、IBSの症状を悪化させる要因です。ストレスを自覚したときに症状が悪化する、という方が多いのが特徴です。
中心にあるのは「脳腸相関」
脳と腸は、自律神経で密につながっています。心理社会的なストレスがかかると、脳(中枢神経)から自律神経やホルモン(HPA軸)を介して腸に信号が伝わり、腸の運動が亢進し、知覚が過敏になります。その結果、腹痛や便通異常が起こり、その不快感がまた脳に伝わって不安を強める——この「脳腸相関」の悪循環が、IBSの中心的な仕組みです。
興味深いことに、東洋医学でも古くから、ストレスに関わる「肝」と、胃腸をつかさどる「脾」の関わり(肝脾不和)として、この脳腸相関に通じる考え方が説かれてきました。詳しくは東洋医学でみるIBSの4タイプをご覧ください。
だから「自律神経」から整える
IBSは、腸だけの問題ではなく、脳と腸のやりとり(自律神経)の問題でもあります。だからこそ、お腹の症状だけを追いかけるより、その土台にあるストレス・自律神経から整えることが役立ちます。鍼灸がどう働くのかはIBSに鍼灸は効果ある?をご覧ください。
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IBS鍼灸 専用ページを見る インヤン藤沢で今すぐ予約する※本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療を保証するものではありません。効果には個人差があります。血便・原因不明の体重減少・発熱・夜間の腹痛や下痢がある場合は、まず医療機関(消化器内科)を受診してください。お薬の調整は主治医とご相談ください。
参考文献・出典
- 日本消化器病学会編「過敏性腸症候群(IBS) 機能性消化管疾患診療ガイドライン 2020(改訂第2版)」南江堂
- 過敏性腸症候群の病態生理(脳腸相関・消化管運動・内臓知覚過敏)に関する成書
監修:中澤 和巳(あん摩マッサージ指圧師・臨床10年)
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