すべり症・分離症とは|原因・症状・分離症とすべり症の違い

「すべり症・分離症って、そもそもどんな状態?」「分離症とすべり症は何が違うの?」——この記事では、藤沢の鍼灸院が、腰椎すべり症・分離症の原因・症状・違いをわかりやすく解説します。診断・治療は整形外科が基本で、鍼灸は保存療法の補助という立場からのご案内です。

すべり症・分離症とは|原因・症状・分離症とすべり症の違い

このページを要約すると

  • 分離症は腰の骨の一部(椎弓)の疲労骨折。成長期のスポーツで起こりやすいものです。
  • すべり症は腰の骨が前後にずれる状態。分離すべり症と変性すべり症があります。
  • 立つ・腰を反る・歩くと痛み、座る・前かがみで楽になるのが特徴です。
  • 進行すると脚のしびれ・間欠跛行が出ることも。まず整形外科の診断を。

⚠️ まず整形外科の診断を
すべり症・分離症の診断には、画像検査(レントゲン・MRIなど)が必要です。両脚のしびれ・脱力が進む、尿が出にくい・もれる、肛門まわりがしびれる場合は、緊急の可能性があります。すぐに整形外科・救急を受診してください。

分離症とは(腰の疲労骨折)

腰椎分離症は、腰の骨の後ろ側の一部(椎弓の関節突起間部)に疲労骨折が起こった状態です。ジャンプ・ダッシュ・腰を反る動作をくり返す成長期のスポーツ(サッカー・野球・バレーなど)で起こりやすく、10代に多くみられます。腰を反らすと痛むのが特徴で、初期であればコルセットや運動の制限で骨の癒合をめざせる場合があります。分離症のうち、まだ骨がずれていないものを分離症、ずれてきたものを分離すべり症と呼びます。

すべり症とは(骨のずれ)

すべり症は、腰の骨(椎体)が前後にずれた状態です。大きく2つのタイプがあります。

  • 分離すべり症:分離症(疲労骨折)が進み、骨がずれたもの。若い世代〜中年に多くみられます。
  • 変性すべり症:加齢で椎間板や靭帯がゆるみ、骨がずれるもの。中高年の女性に多く、腰椎の4番目(L4)に起こりやすいのが特徴です。ずれによって神経の通り道が狭くなると、脚のしびれや間欠跛行(歩くと脚がしびれて休みたくなる)を伴うことがあります。

特徴的な症状

すべり症・分離症では、立つ・腰を反らす・長く歩くと腰痛が出て、座る・前かがみになると楽になるのが特徴です。反り腰でつらくなり、前かがみで楽になるのは、ずれによる負担が姿勢で変わるためです。進行して神経が圧迫されると、お尻から脚のしびれ・痛みや、間欠跛行を伴うことがあります。

※ タイプや進行の程度は整形外科の画像検査によります。とくに脚の症状が進む・排尿排便の異常がある場合は、早めの受診が大切です。

治療の考え方と、鍼灸の位置づけ

すべり症・分離症は、重い神経症状がなければ、体幹の運動療法を中心とした保存療法から始めるのが一般的です。分離症の成長期には骨の癒合をめざす対応が、変性すべり症では体幹を支える運動が大切になります。手術が検討されるのは、進行する神経症状や日常生活に大きな支障がある場合です。鍼灸は、この保存療法を過ごしやすくする補助として関わります。詳しくはすべり症・分離症に鍼灸は効果ある?、東洋医学の体質からの見方は東洋医学でみるすべり症・分離症の4タイプをご覧ください。

よくある質問

Q 分離症とすべり症は違うのですか?
A
分離症は腰の骨の一部の疲労骨折、すべり症は骨が前後にずれた状態です。分離症が進んで骨がずれると分離すべり症になり、加齢でずれるものは変性すべり症です。どのタイプかは整形外科の画像検査で確認します。
Q スポーツをしている子どもの腰痛が続きます。分離症ですか?
A
成長期に腰を反ると痛む腰痛が続く場合、分離症の可能性があります。初期であれば骨の癒合をめざせることもあるため、早めに整形外科(スポーツ整形など)を受診してください。

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※本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療を保証するものではありません。効果には個人差があります。すべり症・分離症は整形外科での診断・治療が基本です。進行する脚の麻痺・脱力、排尿排便の障害、肛門まわりのしびれを伴う場合は、すぐに医療機関を受診してください。

参考文献・出典

  1. 日本整形外科学会「症状・病気をしらべる:腰椎分離症・分離すべり症」
  2. 日本整形外科学会「症状・病気をしらべる:腰椎変性すべり症」

監修:中澤 和巳(あん摩マッサージ指圧師・臨床10年)

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この記事を書いた人

中澤 和巳のアバター 中澤 和巳 インヤン美容鍼・鍼灸治療院 藤沢院 院長

YIN' YANG 美容鍼・鍼灸治療院 湘南藤沢院 院長。はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格)/臨床10年。美容鍼と鍼灸で、自律神経の乱れ・不眠・頭痛・腰痛・めまいなど慢性化しやすい不調に、お一人おひとりの状態へ合わせて向き合います。医療機関の受診が必要なケースはご案内したうえで、無理のない施術計画をご提案します。

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