「脈が飛んだ」「一瞬、心臓がドキンとして持ち上がる感じがする」——期外収縮と言われても、そのたびに「死ぬのでは」と怖くなり、頭から離れない。何年もその不安を抱えている方もいます。この記事では、その怖さがなぜ生まれるのか、一喜一憂しないための付き合い方、そして鍼灸にできること・できないことを、藤沢の鍼灸師がやさしく解説します。

このページを要約すると
- 期外収縮の多くは経過観察となる不整脈とされますが、それを判断できるのは検査をした医師です。まず循環器内科で診断を受けてください。
- 鍼灸は期外収縮や不整脈そのものを治す・消すものではありません。できるのは、予期不安や自律神経の高ぶりといった「つらさ」の側の体調ケアです。
- 「死ぬのでは」という怖さは、脈への注意が不安を呼ぶ予期不安の悪循環で強まります。仕組みを知ることが第一歩です。
- 今日からできる呼吸のセルフケア・生活の整え方もご紹介します。
⚠️ まず循環器内科で診断を
脈の乱れ・動悸は、まず医療機関(循環器内科)で心電図などの検査を受け、危険な不整脈や心臓の病気でないことを確認することが前提です。とくに失神・強い胸の痛み・強い息切れ・脈が速いまま続く・意識が遠のくなどを伴う場合は、自己判断せずすぐに受診・救急へ。鍼灸は、検査で危険な異常がないと確認されたうえでの、予期不安や自律神経の高ぶりに対する補助的なケアです。
「脈が飛ぶ・ドキンとする」期外収縮とは
期外収縮は、本来のリズムより少し早いタイミングで心臓が収縮し、その次の拍動との間があくために、「脈が飛んだ」「一瞬ドキンと持ち上がった」ように感じるものです。健康な人にもみられ、多くは経過観察となる不整脈とされています。
ただし、それが心配のいらないものかどうかを判断できるのは、心電図などの検査をした医師だけです。自己判断はせず、まず循環器内科を受診してください。医師から「様子を見て大丈夫」と言われた場合は、その経過観察やお薬を尊重することが大切です。原因やほかの動悸との見分け方は動悸の原因(心臓神経症)もあわせてご覧ください。
※ ここでの説明は一般的なもので、診断ではありません。脈の乱れが続く・悪化する・気を失いそうになる場合は、まず循環器内科を受診してください。
なぜ「死ぬのでは」と怖くなるのか
「検査では問題ないと言われた。それでも、脈が飛ぶたびに怖くて頭がおかしくなりそう」。この怖さは、気の弱さではありません。予期不安という、体と心の仕組みが関係しています。
- 注意が不安を呼ぶ:一度こわい思いをすると、脈に意識が向きやすくなります。意識するほど小さな乱れにも気づき、「また来た」という不安がふくらみます。
- 不安が自律神経を高ぶらせる:不安や緊張は交感神経を優位にします。すると心臓はさらに意識されやすくなり、脈への注意 → 不安 → 交感神経の高ぶり → さらに脈を意識という悪循環に入りやすくなります。
- 病前と病後で感じ方が変わる:以前は「なんかドキドキしてるな」で済んだ人も、一度不安が刻まれると、少しの動悸で「体調が悪いのでは」とざわざわしてしまう。これは体が脈に過敏になっている状態で、多くの方が通る道です。
つまり、つらさの多くは「期外収縮そのもの」よりも、それを取り巻く不安と自律神経の高ぶりから来ています。だからこそ、まず循環器内科で危険な不整脈でないことを確認したうえで、この「つらさの側」を整えていくことに意味があります。
一喜一憂しないための、今日からのセルフケア
「気にしないのが一番」と言われても、それができないから苦しい——多くの方が同じもどかしさを抱えています。「気にしない」を目指すのではなく、高ぶりをやわらげる方向のはたらきかけを、無理のない範囲で少しずつ取り入れてみてください(強い症状がある・つらいときは無理をせず受診を)。
- ゆっくり長く吐く呼吸:吸う時間より吐く時間を長く(例:4秒吸って6〜8秒かけて吐く)。長く吐く呼吸は、休息側の自律神経(副交感神経)を働かせる方向にはたらくと考えられています。
- 脈が飛んだら「観察してやり過ごす」:飛んだ瞬間に良し悪しを判断せず、「今、飛んだな」とだけ受け止めて呼吸に戻る。反応を小さくすることが、悪循環を回しにくくします。
- 生活のリズムを整える:睡眠不足・過度なカフェインやアルコール・強い疲労は、自律神経を高ぶらせやすい要因です。就寝前のスマホやカフェインを控え、ぬるめの入浴でゆるめる時間をつくりましょう。
- 不安が強い日は書き出す:「いつ・どんなときに気になったか」を軽くメモすると、きっかけが見え、漠然とした怖さが整理されることがあります。
※ セルフケアは補助的なものです。医師の経過観察やお薬に代わるものではありません。強い予期不安・気分の落ち込み・眠れない状態が続く場合は、心療内科の受診が適切なこともあります。
鍼灸にできること・できないこと
はじめにはっきりお伝えしておきたいことがあります。鍼灸は、期外収縮や不整脈そのものを治したり、消したりするものではありません。それは医療の領域です。
鍼灸ができるのは、その手前にある予期不安や自律神経の高ぶりといった「つらさ」の側の体調ケアです。研究では、鍼が自律神経のバランス(心拍変動・HRV)を整える方向にはたらく傾向が報告されています[1][2]。当院では、循環器内科の診断・経過観察を尊重しながら、首肩こりや呼吸の浅さ・全身の緊張をゆるめ、高ぶった状態を落ち着けるお手伝いをします。
- まずカウンセリング:脈が気になる場面・きっかけ・循環器内科の受診状況をていねいに伺います。
- やさしい施術:首肩・手足・背中などへ、負担の少ない鍼で全身の緊張をゆるめていきます。
- 医療と併用できます:経過観察中・服薬中でも受けられます。お薬の調整は主治医とご相談ください。
「気にしないで、の、その先へ」。一人で怖さを抱え込まなくて大丈夫です。詳しい受け方や料金は動悸の鍼灸 専用ページをご覧ください。
※ 効果には個人差があり、効果を保証するものではありません。期外収縮・不整脈などの病気は医療機関の治療・経過観察が優先です。
よくある質問
Q 「脈が飛ぶ(期外収縮)」と言われましたが、鍼灸を受けられますか?
Q 期外収縮で死ぬことはありますか?(不安でたまりません)
Q 「気にしない方がいい」と言われますが、どうすれば気にせずいられますか?
初めての方限定
動悸鍼灸 体験コース(90分)7,700円(税込・通常14,300円/約46%OFF)
自律神経の乱れ・首肩こりなど、身体の治療メニューに適用されます。
動悸鍼灸 専用ページを見る インヤン藤沢で今すぐ予約する※本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療を保証するものではありません。効果には個人差があります。鍼灸は期外収縮・不整脈そのものを治す・消すものではなく、予期不安や自律神経の高ぶりに対する補助的なケアです。失神・強い胸の痛み・強い息切れ・脈が速いまま続く・意識が遠のく動悸は、まず医療機関(循環器内科・救急)を受診してください。医師の経過観察やお薬の調整・通院の継続は、自己判断せず主治医とご相談ください。
参考文献・出典
- Chung KF, et al.「鍼が心拍変動に及ぼす影響:システマティックレビュー」Evid Based Complement Alternat Med 2014
- Litscher G, et al.「レーザー鍼が自律神経系のパラメータに及ぼす効果」Evid Based Complement Alternat Med 2013
監修:中澤 和巳(あん摩マッサージ指圧師・臨床10年)
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