「毎年、生理痛がひどくなっている気がする」「鎮痛薬が効かなくなってきた」「もしかして、何か病気が隠れているのかも……」——そんな不安を抱えていませんか。生理痛の多くは心配のいらないものですが、なかには病気が原因で起こる生理痛もあります。このページでは、そのまま様子を見てよい生理痛と、婦人科を受診したほうがよい生理痛を見分ける目安を、生活者の目線でやさしく解説します。

このページを要約すると
- 生理痛には、明らかな病気のない原発性と、病気が原因の続発性があります。
- 年々強くなる/鎮痛薬が効かない・量が増えるなどは、続発性を疑う目安です。
- 背景に子宮内膜症・子宮筋腫・子宮腺筋症・骨盤内炎症などが隠れていることがあります。
- 診断・治療は医療の役割。気になるサインがあれば、まず婦人科へ。
- 鍼灸は診断・治療ではなく、婦人科と併用して痛み・冷え・自律神経の負担をやわらげる補助です。
まず受診を。これまでにない強い下腹部痛、発熱を伴う痛み、経血が急に大量になった、意識が遠のくほどの痛みがある場合は、様子を見ずに婦人科(状況により救急)を受診してください。このページは受診をためらわせるものではなく、受診のきっかけにしていただくためのものです。
「ただの生理痛」と「病気が隠れた生理痛」
医学的には、生理痛(月経困難症)は大きく2つに分けられます。
- 原発性(機能性)月経困難症:子宮などに明らかな病気がなく起こる生理痛です。思春期〜20代に多く、月経が始まる前後に強く、生理の1〜2日目がピークで数日で軽くなる傾向があります。
- 続発性(器質性)月経困難症:子宮や卵巣の病気が原因で起こる生理痛です。20代後半〜40代で目立ちやすく、年々痛みが強くなったり、月経以外の時期にも痛みが出たりすることがあります。
ポイントは、「続発性=背景に病気があるサインかもしれない」ということです。とくに、以前より痛みが強くなってきた・痛む期間が長くなってきたという変化は、続発性を見分ける大切な手がかりになります。生理痛のタイプや原因については 生理痛の原因・タイプの解説ページ もあわせてご覧ください。
背景に隠れていることがある病気
続発性の生理痛の背景として、よく知られているものにこうした病気があります。あくまで一般的な説明で、診断は婦人科で受ける必要があります。
- 子宮内膜症:本来は子宮の内側にある組織が、ほかの場所で増えてしまう病気。強い生理痛や、月経以外の下腹部痛、性交痛・排便痛などにつながることがあります。
- 子宮筋腫:子宮の筋肉にできる良性のこぶ。経血量が増える・レバー状の塊が出る・貧血・下腹部の圧迫感などが起こることがあります。
- 子宮腺筋症:子宮の壁の中に内膜のような組織が入り込む病気。強い生理痛や経血量の増加が特徴とされます。
- 骨盤内炎症(骨盤内感染など):下腹部の痛みに発熱やおりものの変化を伴うことがあり、早めの受診が必要です。
これらは放っておくと進行したり、体への負担が大きくなったりすることがあります。だからこそ、「ただの生理痛」と決めつけず、次のチェックリストで一度ふり返ってみてください。
危険サイン・受診の目安チェックリスト
次のような変化やサインがひとつでも当てはまる方は、婦人科の受診をおすすめします。当てはまるからといって必ず病気があるわけではありませんが、そのまま様子を見て放置するより、一度診てもらうと安心です。
- 年々、生理痛が強くなってきた(去年より、数年前よりつらい)
- 鎮痛薬が効かない、または薬の量・回数が増えてきた
- 経血量が急に増えた/レバー状の塊が出るようになった
- 性交痛・排便痛がある
- 月経時以外の下腹部痛や、月経の期間が長くなってきた
- 発熱やおりものの変化を伴う下腹部痛がある
- 痛みで寝込む・学校や仕事を休むことが増えた
- 立っていられない・意識が遠のくほどの強い痛みがある(この場合はすぐ受診を)
まずは婦人科へ。専門外来という選択も
気になるサインがあるときの相談先は、まず婦人科です。問診や超音波検査(エコー)などで、子宮や卵巣の状態を確認してもらえます。原因がはっきりすれば、痛みへの対処だけでなく、背景の病気に合わせた治療を選べます。
- 妊娠を希望している方や、子宮内膜症が疑われる方は、女性医療・内膜症などを専門とする外来を選ぶのもよい方法です。
- 「これくらいで受診してよいのかな」と迷う必要はありません。生理痛は、我慢するものではなく相談してよい不調です。
診断・治療は医療の役割です。鍼灸院である当院でも、器質的な病気が疑われる場合は婦人科の受診を最優先にご案内しています。
生理痛と鍼灸——「併用の補助」という位置づけ
鍼灸は、病気を診断したり治したりするものではありません。当院が大切にしているのは、婦人科の診断・治療を受けていただいたうえで、それと併用して体の負担をやわらげるお手伝いをすることです。
- 痛みや張りを和らげる補助:下腹部・腰まわりの緊張をゆるめ、月経期のつらさを支えます。
- 冷えのケア:手足や下腹部の冷えを整え、めぐりを支えます。
- 自律神経の負担をやわらげる:月経前後の心身のゆらぎや睡眠・気分の乱れに寄り添います。
あくまで医療と併走する補助であり、婦人科の治療の代わりになるものではありません。鍼灸でどんなことができるかは 生理痛への鍼灸の効果ページ、施術の詳しい内容は 生理痛の鍼灸ページ をご覧ください。
よくある質問
Q 毎年ひどくなる生理痛は、やっぱり病気でしょうか?
Q どのくらいの痛みなら病院に行くべきですか?
Q 婦人科に行くほどではない気がして、ためらってしまいます。
Q 鍼灸だけで生理痛を治せますか?
藤沢で生理痛の相談なら
藤沢のインヤン鍼灸院は、藤沢駅北口から徒歩7分・完全予約制。婦人科の診断・治療を尊重しながら、月経期の痛み・冷え・自律神経の負担を身体から整えるお手伝いをしています。まずは受診を、そのうえで体の土台づくりに鍼灸を、という併用をおすすめしています。
初めての方限定
身体の治療メニュー 初回体験コース(90分)7,700円(税込・通常14,300円/約46%OFF)
生理痛・冷え・自律神経の乱れなど、身体の治療メニューに適用されます。
生理痛の鍼灸 専用ページを見る インヤン藤沢で今すぐ予約する※本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療を保証するものではありません。効果には個人差があります。生理痛は原発性・続発性を含み、続発性の場合は子宮内膜症・子宮筋腫・子宮腺筋症・骨盤内炎症などの病気が背景にあることがあります。診断・治療は医療(婦人科)の役割で、鍼灸はその代わりにはなりません。鍼灸は婦人科と併用して痛み・冷え・自律神経の負担をやわらげる補助です。このチェックリストは自己診断や受診を先延ばしにするためのものではありません。年々痛みが強くなる・鎮痛薬が効かない・経血が急に増えた・レバー状の塊が出る・性交痛や排便痛・月経以外の下腹部痛・発熱を伴う痛みなどがある場合は、まず婦人科を受診してください。強い痛みや大量出血など急を要する場合はすぐに受診してください。
参考・出典
- 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会『産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編』(月経困難症)
- 日本産科婦人科学会『子宮内膜症取扱い規約』ほか、月経困難症・子宮内膜症に関する一般向け解説
- 各種婦人科疾患(子宮筋腫・子宮腺筋症・骨盤内炎症性疾患)の一般的な臨床解説
監修:中澤 和巳(あん摩マッサージ指圧師・臨床10年)
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